第12回 台湾と砂糖~甘い砂糖のしょっぱい話~
https://youtu.be/jEWzrBULiD0?si=vG_RREe1GbWGK_4H
第12回のゲストは立教大学の清水美里先生。清水先生のご専門は台湾の社会経済史。農業灌漑用水、水力発電などの水資源開発における技術移転や社会への影響を植民地統治の問題とからめながら研究されています。
台湾の農作物と言うと、最近ではマンゴーやパイナップル、世代によってはバナナが思い浮かぶかもしれませんが、日本統治期から戦後の長期にわたり、台湾の主要な農作物であったのがサトウキビで、そこから作られる砂糖は台湾の重要な輸出品でした。台湾の製糖業は日本の統治下で飛躍的に発展しますが、その陰には台湾の農民の血と汗の苦労がありました。今回は「甘い砂糖にまつわるしょっぱい話」と題して、台湾糖業史の表と裏について、清水先生にお話をうかがいます。
清水先生のプロフィールは、以下のページをご覧ください。
【プロフィール】
https://researchmap.jp/qingshui
清水先生の研究テーマは多岐におよびますが、日台関係の過去・現在・未来を考えるための導きの糸として、以下の2点をおすすめいたします。
「小説『路』とTVドラマ『路~台湾エクスプレス』から見直す日台関係試論」(『現代台湾研究』51号、2021年、1-20頁)
『帝国日本の「開発」と植民地台湾 : 台湾の嘉南大圳と日月潭発電所』有志社、2015年。